輸入株、バック吹かしの衰弱した株を回復させるのは、
  肥料ではない。
  あくまでも生きるエネルギー源の糖である。
  この糖を、弱った体に点滴のように注入することが植物では出来なかった。
  糖を根から吸収させることができなかった。
  そういうことで、ダメでもともとということで、瀕死の株に肥料を与えた人も多い。
  方向違いの勘違いの技術である。


  SUGOI-ne栽培で、世界初めて糖を供給することが可能になった。
  ラン菌の菌糸は・・・・そういう能力を持っていた。
  この能力を利用すれば良いのである。

  ラン菌を削除する科学でなく、ラン菌を上手く利用する科学こそ、
  科学の本当の進化、バージョンアップである。

 パフィオのSUGOI−ne2号ゴールド植え。
   充分な栄養治療で3芽が同時に発生。

   こういうことが無造作に現れるのは、
   ラン菌による生態系がもたらす糖である。
   夏負けしない株になる。
   これが弱った株を元気にするのと同じ治療法。
  元気であればW芽、3芽の増殖になる。
  原種の絶種を防止できる。

 元気を取り戻し、W芽を発生させた
 レリア パープラタの山掘り輸入株。

  元気=W芽 増殖。 
  原種保存の救世主=SUGOI−ne。

  山掘り輸入カトレア原種株が
   SUGOI-ne2号ゴールド植えで、
   直ぐに素晴らしい根と芽を伸ばした状態


   SUGOI-neは救急治療できる。
原種の山掘り株を輸入する。
多くの業者がカタログに、ネットで販売している。
宇井清太も以前、AOS、RHS、CSA,NSW・・・の会員だったから、
多くのプラントハンター、現地の業者からリスト送られてきた。
そういうことで、輸入も行った。
原種を輸入販売するのは19世紀の商売ということを考えてしなかった。
原種そのものを何年作っても進化しないからである。
当時は1ドル360円時代。日本が赤字国家で外国ドルを送るのは簡単なものでなかった。
そういうことで輸入業務というのは特殊な能力・・・それを国際園芸さんはしておられた。
たいしたものであった。相当多くお世話になったものである。
今は、1ドル80円。送金も自由。
こういう商売は、少しの植物分類学を勉強すれば明日からでも出来るもの。
現に、多くの業者が行っている。
ラン界の理想いえば、原種輸入でなく秘境に咲くランは写真で堪能して、
それで満足すべきものと思うのだが、世の中の価値観は多様だから、
そういうランを作りたい、実際花を咲かせたいという願望を持つ愛好もある。
自己満足と優越感達成だけの愛好であるが・・・・。
でも、需要のあるところ商売が成立つ。
19世紀の原種プラントハンターと現在のプラントハンター。
生命の危険度という意味で、相当な違いがあるが。
ランから見ればそう大きく変わらない。
当時も現在も、瀕死の山掘り株を助ける救急治療法、病院がない。
当時も水ゴケ。現在もほとんど水ゴケ。
元気回復に進化がないからである。
山掘り輸入株の姿。
そういう株を見ていると、これくらい植物に残酷なものはないという思いがあった。
ミイラのような状態で到着する場合が多い。
極度の脱水状態。
輸送中の箱の中でもランは生きるために呼吸作用するから、
貯蔵養分も日に日に少なくなる。

これは、山で遭難して何日も飲まず食わず助けられた人間の状態と同じである。
山掘り株が直接空輸された株は、まさにこういう表現がピッタリ。
人間の場合は、すぐ救急病院に搬送され、元気回復の手当てが行われる。
水分補給、糖補給・・・・ミネラル補給・・・・。
生きる条件は動物も植物も同じ。

しかし、ランには、これまで救急治療の方法がなかった!
生命を燃やすエネルギー源である「糖」の補給が行われなかった!
水ゴケ、バーク、軽石、杉皮、コルク・・・・それには、ランが必要な糖がない。
ラン菌削除だから・・・この講座で説明している炭素循環がない。
輸入した株を前記の用土で早く植え込んでも、それは元気回復の救急治療ではない。
何回も書くが、それらの用土には「糖」も「ラン菌」もないからである。
ランは弱った身体に残っている貯蔵養分を割いて、光合成、呼吸作用しなければならない。
そして残った力を振り絞って新根の発生を行なわなければならない!
このときラン栽培では、少しの水分を与えて・・・・水を欲しがらせて・・・・
根を出させる・・・・という・・・・とんでもない技術が行われている。
本当にこんな技術が正しいのであろうか?????

この方法は18世紀から今日まで行なわれてきた。
船で輸送されたのが・・・航空便になった日数の違いだけである。
ランに救急治療法が開発されないで今日まで来てしまった。
そういうことで18世紀も、現在も、原種の山掘り株は、毎年夥しい数が枯れている。
又は活着不良のまま衰弱した姿で生存している。
更に、ラン菌による生態系が鉢にないから、肥料で栽培され、
病害菌に侵され・・・やがて枯れる。
僅かに素晴らしい技術を持った栽培家に渡った株のみ・・・・蘭展、例会に展示される。
まさに幸運株である!
山掘り輸入株には過酷な運命が待っているのであるが・・・・
こういう目線で山掘り株が論じられたことはないであろう。
愛好とは残酷なものである!
私達の温室というのは、救急医療設備も、医薬品もない病院みたいなもの。
水を与えて回復を待っているようなもの。
これでは元気を取り戻すのに何年もかかるのは当たり前のことである。

そういうことで、日本原産の野性らんも・・・ほとんど姿を消した。
地元での山掘りですらランをほとんど助けられないのだから、
外国の・・・ランは・・・・当たり前のことである。


原種愛好の世界を隆盛にするにはどうするか。
山掘り株の救急治療、救急病院を構築することである!
そういうものが・・・可能なのか???
可能である。
SUGOI-neで植えることである!
簡単に、簡単に・・・SUGOI-neに植えるだけで元気になる!
まさにSUGOI-neは救急治療であり、救急病院である。
なぜ水ゴケで出来なかったことがSUGOI-neで出来るのか????
それの説明は簡単。
SUGOI-neは生きた形成層を含む樹皮で製造している!
この形成層には植物に必要な全成分が含んでいる。
糖もある。植物ホルモンもある。ミネラルもある。
いたんだ細胞を再生復元する成分もある。肥料分もある。
活力成分もある。
オーキシンもある。
更にSUGOI-neには生態系を速やかに構築するラン菌が生息している。
つまり、全ての医薬品が備蓄されている救急病院みたいなものである。
理想的な治療が出来る!
それで、弱った株が・・・・元気を取り戻すことが出来る。

SUGOI-neを開発してから7年。
こういうことが実証されてきた。
これはバック吹かしでも同じである。


輸入業者の多くは、未だSUGOI-neを使っていない。
非常に残念なことであるが仕方ないこと。
こういう救急治療の発想がラン界にはなかった。
現在のままでよいというものではない。
これまでのラン界は、ランつくりの楽しみより、ランが難しいことを普及したようである。
それで多くの人が、一度はランを作りながら去っていった。
残ったのは、一部のマニアのみが熱狂する原種愛好の世界。
それも高齢者。これでは愛好家人口の減少につながる。
どこかで固定観念を破り、発想を変えなければ・・・。
SUGOI-ne作りで・・・
若い人の愛好家のところで、素晴らしい花が咲くことが、ラン界の更なる隆盛につながる。
最高の技術を提供できない蘭園は衰退する!
10年同じ商売では衰えるのが当然の世の中。
人間が創造したものは「衰退」するか「進化」するかしかない。
現状維持は常に「衰退」を意味するからである。
現在の蘭界はまさに・・・この局面に遭遇している。


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ランに救急病院がない 
          
         
山堀り輸入株の悲劇
          SUGOI-neは救急病院だ!